対イラン経済制裁

正直対イランの経済制裁に関しては国連との協調という大義名分があるにしても、現実として自国がイランの石油を大量に輸入しているかぎりは国民生活の安定のためにあまりにも考え無しに追従しちゃうのはどうかなあと思っていたのだけれども
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100904-OYT1T00819.htm

日本政府が3日、イランに対する独自の追加制裁を閣議了解したことについて、アッバス・アラグチ駐日イラン大使は、「制裁が発動されても、原油輸出を含めたイランと日本の経済関係に変化はない」との見解を示した。(中略)アラグチ大使は、日本の追加制裁について「これまでの制裁に加え、金融面で、より慎重な取引を日本の金融機関に求めたもの。(6月に採択された)国連安全保障理事会による追加制裁決議の枠内にとどまり、米国の独自制裁に追随するものではない」と指摘。 さらに「日本とイランの経済取引に大きな影響を与えるものでなく、多くの貿易は継続されるだろう」と述べた。

安保理決議の範疇での制裁ということに対してはカドがお互い立たないように水面下で交渉済みってことなんかなあ。もちろん日米同盟を放棄しろというわけではないけれども、「じゃあアメリカは石油用意してくれんのかよ」→ロッキード→^^; みたいな展開が繰り返されるようではダメだと思うのですよ。イランの核開発もなぁ…実際のところ核兵器がそんなにアレなようには思えないんだよね。別に核兵器じゃなくてもでっかい爆弾でもミサイルでも十分アレなわけで、一番大事なのは非戦闘員への攻撃を絶対にしないようにすることだと思うんだけど、実際のところ非戦闘員っていう区別が出来るのは理性を持った志願兵制度を運用している国家だけなわけで、やっぱり大義をどう自国の利益として運用していくかっていうのは永遠のテーマなのかなあとか思ったりもして。