消費税を福祉に充てることのおかしさ

というわけで選挙ですよ。俺は事前にポリティカルコンパスやってどこの党に入れるかは決めてたのでサクッと投票。選挙区に関しても誰かとかよりも所属政党で入れた。
で、和子夫人。
http://ugyotaku.hp.infoseek.co.jp/jiminRakusen/kazukoFujin2010.htm#top

民主 63  自民 34  みんな 9  公明 8  共産 4  社民 1  国民 1   たち1

で、開票結果。

民主44 国民0 自民51 公明9 みんな10 共産3 社民2 たち日1 改革1

大荒れw
今回は消費税が焦点だっていわれてたけど、増税10%で票を取った自民・増税反対で票をとったみんな・反対で敗北した社民共産なんかを見るかぎりではあんまりここはポイントにならなかった感じね。どちらかというと増税乗っかったりブレたりした民主が票を落としたりもしているわけで、消費税を増やして福祉財源に回すってことはむしろもうある程度の世間の了解が得られている方向なのかもしれん。
個人的にはむしろ福祉政策のたぐいに関しては医療はまだ理解できても年金に関しては現行方式が望ましいとはまったく思えないんだよなあ。いまのような方式で運用されている限り、年金の掛け金を払う余裕がなくても年金に充てられている税金はとられてしまうし、反対に年金をきっちり払うことのできるある意味での勝ち組世帯に関しては税金を払うことで精一杯の人間の原資をつかって豊かな不労所得を得ることが可能になっているってシステムには問題アリだと思うのですよ。税金を投入するなら年金システムで別枠でお金をとることで年金の支給額を変えるようなことをするべきではないし、むしろ支給額に関しては年金受給にいたるまでの税金の総支払額(まあこのへんはインフレデフレの影響を考えて、物価から考えた支払い”価値”で計算するべきですが)でフレキシブルにするべき部分じゃないのと。いやもちろん年金システムが老後期において、憲法で保障された文化的な生活を営むのに必須だから民間サービスじゃダメだろっていうのも理解できなくはないけど、でも制度をもって勝ち組が負け組から漁るっていうのも年金利権みたいな感じでいやーんな感じですよ。実際年金マネーを運用してみたいっていう野心的なところ、あるんじゃないですかねえ。ないのかな。
藤子の『定年退食』ってマンガがとても面白かった。
定年退食 - Wikipedia
国家生産が限界に近づいたので定員法を施行して老人を切り離すよっていう、未来版の楢山節考(作中の首相の名前は奈良山w)みたいな内容なんだけど、ラストのコマが福祉というもののありかたについて非常に考えさせられるというか。作中の社会の破綻の原因は「生産の減少」(制作されたのが1973年っぽい感じではある。)らしいんだけど、これって成長率が20年間伸びてない現在の日本の行く末に見えないこともないねw


追記:
俺の入れた候補者落ちちゃったみたいw 有権者の多くは投票行動が全くの無駄になること、すなわち死に票を恐れている人が大部分であろうとは思うんだけども、票が圧倒的に有効票になりやすい民主や自民をあえて選ばず、まともな経済ビジョンを持っている(ように見える)みんなの党が10議席有権者からプレゼントされたわけで、これからここ、第三勢力として今後期待できると思って差し支えないんでしょうか。って誰入れたか丸見え。